1回戦(カープ1勝)
勝利投手 大瀬良2勝
敗戦投手 大野雄1敗
(C)鈴木誠4号①5号①メヒア1号①
(D)-
打点
(C)鈴木誠②メヒア①菊池①
(D)加藤①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良①
(D)大野雄④-又吉-祖父江-ゴンザレス-福
先発、大瀬良は2回に失点も以降は安定して9回を1失点で投げ抜く
打線は鈴木誠也の2打席連続弾などの一発攻勢も13安打で4得点。
開幕戦に続いて大瀬良の攻守に渡る活躍が光り引き分け挟んで2連勝
------------------------------------------------
完投。
投手の分業制やいわゆる「100球制限」が完全に定着した昨今のプロ野球では達成試合数が減少傾向にある記録の一つです。
昨年、沢村賞が19年ぶりに「該当者なし」となった事は記憶に新しいですがその最大の理由が投手の完投試合数の少なさによるものでした。
ましてや、今季は開幕決定後の準備期間の短さに加えて過密かつ歪な試合日程に、延長戦を大幅に短縮した特別ルールの影響から継投策が取りやすい状況。
完投する投手の数はますます減少するのは、容易に予想は出来たかと思えます。
しかし、今日の大瀬良大地はあの素晴らしい開幕戦に続いて今日も苦手な立ち上がりを何とか乗り切ると、今最後までマウンドに立ち続けてチームを勝利に導くという力投。
終盤は完全にバテて最後は三好匠の素晴らしい守備に助けられた形にはなったものの、それでも上記に書いたような今季の状況から考えると2試合連続で完投勝利というのは実に驚異的な事です。
また、打席でも2安打に加えて好走塁で追加点を演出して攻守に渡る活躍で打率はなんと5割超え。
3連覇を達成したにも関わらず「主戦投手はいくつかいてもエースがいない」昨今のカープにあって本当に素晴らしい投手になってくれたと改めて思えます。
これから過密日程の苦しさが増加してくるのでさすがに次回以降も完投を期待するのは酷ではありますが、何とかこれを継続して欲しいと願わずにはいられません。
打線は鈴木誠也が先制弾を放つと、2打席目にも驚異的な弾道の打球で外野席でウロウロしていたドアラにあわや直撃という2打席連続弾の活躍に加えて、開幕から低空飛行が続いてすっかりホセ・ピレラの影に隠れていたアレハンドロ・メヒアも本塁打と兎角派手な得点が目立った打線。
しかし、2度の満塁の好機を逃すなど13安打も放ちながら4得点は頂けません。
この程度のリードでは脆弱極まりないブルペン要するこのチームでは大瀬良の完投が無ければ昨日同様に追いつかれるか逆転されるかは目に見えていた事でしょう。
いくら派手さがあってもこれだけ繋がりに欠ければ相手チームにはさほど驚異にはならないのは必然。
それを考えるとやはり大瀬良の活躍の素晴らしさが余計に光ります。