8回戦(カープ4勝4敗)
勝利投手 菊池保1勝1セーブ
敗戦投手 山崎3敗6セーブ
(C)堂林6号②會澤1号①2号④
(De)梶谷6号③オースティン4号①
打点
(C)安倍①松山①堂林②會澤⑤鈴木誠①
(De)ソト③梶谷③
投手
※数字は自責点
(C)遠藤⑤-島内-中田①-薮田-DJ・ジョンソン-一岡
(De)平良③-石田-パットン②-三嶋-山崎⑤
先発遠藤は2回に集中打を浴び5失点でそのまま降板も以降はリリーフ陣は1失点のみ。
打線は8回に反撃を開始し、會澤の2打席連続本塁打などで逆転に成功。
残り2イニングで6点差を逆転する劇的な展開で連敗を止める。
大盛がプロ初安打を記録。
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ここ2試合お世辞にも試合を作っているとは言わなくとも一応試合を台無しにはしない程度の投球を見せていた遠藤淳志があっさり5失点を喫するまでの40分。
初回と2回に得点圏に走者を進めておきながら鈴木誠也や、會澤翼がやる気の欠片も見られない打撃を見せていた事もあり、このサッカーの試合で言うところの前半にも満たない時間が経過した時点で試合の結末は既に決まったかに思えました。
その後も、島内颯太郎が2イニングを無失点で抑えた事ぐらいしかポジティブな部分がさほど見当たらず、ただただチーム全体のやる気の無さを露呈しているだけの試合でした。
8回までは…。
ですが、8回以降の2イニングに3本の本塁打を含めて一気に10得点ももぎ取るという考えられないような展開を見せて6点差をひっくり返すという劇的な展開。
特に終盤2イニングだけで今季初本塁打を含める2打席連続本塁打で5打点を挙げた會澤翼の活躍は序盤の適当な打撃を見せていた選手と同一人物なのかどうかすら、疑わしいと思えるレベルです。
ビジターでの大逆転劇としては正直、2017年の神宮球場でのいわゆる「七夕の奇跡」に匹敵するような試合と呼べるでしょう。
しかし、その割には劇的勝利の高揚感や前途への期待がさほど感じられません。
それは、チームがこれだけ負けを重ねているという状況もありますがその裏に見せた一岡竜司の無様極まりない例え10点差あっても足りないと思えるぐらいの投球のせいでしょう。
結果的には無失点でしたが、1死1・2塁の時点で塹江敦哉を投入するべきだったように思えますし、會澤の9回での当たりが本塁打でなく単なる適時打だった場合は間違いなく一昨日と同じ結末が待っていた事は分かりきった事実です。
正直、次回最終回で登板する投手が彼でない事を祈りたいとしか思えません。
8回に関しては菊池保則が「最終回に登板さえしなければ優秀な投手」である事を改めて証明してくれたという僅かなりとも前進はありましたが…。
どういう状況でも9回には4点差以上をつけないと勝つ見込みがないというのは大変重たい事実です。
それが、恐らくこの劇的な勝利の余韻がさほどでもない理由である事にまず間違いはないでしょう。