吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

05/08(土) ○「12人しかいない筈なのに…」(カープ2021)

中日ドラゴンズ3-4広島東洋カープ

7回戦(カープ4勝2敗1分)

バンテリンドーム名古屋

 

勝利投手 九里4勝3敗

敗戦投手 福谷1勝3敗

セーブ投手 栗林9セーブ

 

本塁打

(C)羽月1号①

(D)-

 

打点

(C)羽月②菊池涼①

(D)大島②福谷①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里②-中田①-塹江-栗林

(D)福谷④-福-又吉-祖父江

 

先発、九里は先制点と同点を許す展開も耐えて6回2失点で試合を作る。

打線は序盤に拙攻も羽月が2打点の活躍を見せるなどして4得点。

終盤にリリーフ陣が崩れるも栗林が1回2/3を抑えて連敗を6で止める。

羽月はプロ入り初本塁打を記録。

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9連戦は僅か1勝、GW期間に至っては1分全敗と散々な「鯉の季節」を迎えたボロボロの状態のカープでしたが、何とか連敗を止めて今月初の勝利も手にする事となりました。

 

前回登板で試合を作れず自身も3連敗中の九里亜蓮は良い序盤2イニングを3者凡退で抑えたと思いきや3イニング目は初の被安打をきっかけにいきなり失点するなど良いイニングと悪いイニングの落差が目立つ投球。

逆転の直後に投手から適時打を浴びるなどもありましたが、それでも援護が期待出来ない状況で6回2失点でしたから好投と呼べるかと思います。

 

この連敗中は平均得点が2点台と最悪を尽くしている打線は初回にいきなり得点圏に走者を進めながら3番4番が機能せず2回は意図不明なエンドラン失敗などのいつも通りの拙攻で得点の予感は一切漂いませんでした。

しかし、前回試合で致命的な捕球ミスの反省から奇妙な髪形に変えた羽月隆太郎のまさかのプロ初本塁打と適時打などの活躍もあり「3得点の壁」を超える事ができました。

もっとも、4得点目は相手投手のワイルドピッチでしたけれども…。

相変わらず鈴木誠也や西川龍馬といった中軸の得点圏での頼りなさは相変わらずですしケビン・クロンも未だに打席に首を傾げる為だけに打席に立っているような状況。

そんな中で2本も「ドビーの弓」を放った羽月や、猛打賞の小園海斗など若い力と高打率を維持し続けている菊池涼介が補ってくれれば良いのですが…。

 

上記の通り、先発が試合を作り取り敢えず打線はいつも以上に得点して逆転に成功すれば後はリリーフ陣が守り切るだけなのですが、そこに今日は落とし穴がありました…というよりベンチ自らが掘ってチームの足を引っ張りました。

7回裏の継投ですが根尾昴以下、左打者が3番まで並ぶ状況でチョイスされたのは中田廉

恐らくは対左の防御率の良さが買われたと思われますが、塹江敦哉がいる中でこの選択肢は最善とは言い難いですし中田が抑えられずにイニング途中で塹江を投入するタイミングも遅すぎて右のダヤン・ビシエドと対峙しないといけない状況を作ってしましました。

しかも、あれだけ緊迫した場面を投げ切った塹江をイニング跨ぎさせて8回に入っても続投させたうえに力尽きて満塁のピンチを招くと、更に栗林良吏を投入するという後手後手の起用に頭を抱えたのは私だけではないでしょう。

コンディションなどの問題で大道温貴を起用できなかった影響はあったかもしれませんが、それでも中田同様に最近の試合ではしっかり抑えていた菊池保則やロベルト・コルニエルもいたのですから、それがこの滅茶苦茶な起用の言い訳にはなり得ません。

幸い、栗林は1死満塁で併殺打を取り9回もプロ入り初のイニング跨ぎの影響でピンチを招きながらも抑えるという驚異的な投球でチームに勝利と自身の日本記録更新を成し遂げてくれました。

しかし、それをもってして上記の不可解極まりない起用に終始して佐々岡真司監督以下ベンチが危うく試合を壊しかけただけでなくチームを混乱に陥れた事実は消えないでしょう。

にも関わらず試合後に監督から出た言葉は反省でも選手への謝罪でもなく「栗林がいて良かった」だけ…。

日本全国でたった12人しかいないプロ野球チームの監督の中にあってこんな愚か者がいるのが私には信じられない気持ちでいっぱいです。

試合が終わって数時間経ちますが未だに怒りが納まりません。