22回戦(カープ12勝8敗2分)
勝利投手 森浦3勝3敗
敗戦投手 福2勝2敗
セーブ投手 栗林1敗24セーブ
(C)正随1号③
(D)堂上5号②
打点
(C)正随④上本①
(D)堂上②高橋①
投手
※数字は自責点
(C)玉村③-島内-森浦-ケムナ-塹江-栗林
(D)笠原①-田島-福③-藤嶋①-森
先発玉村は2回裏に2ランを浴びて先制を許すと4回も3失点目を喫し降板。
打線は6回まで4安打1得点の拙攻も7回表に正随の3ランで逆転。
リリーフ陣が無失点リレーで僅差を守り抜き連敗を4で止める。
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無死1塁2塁から無得点と試合開始10分程度で見るのを止めたくなるような芸術的な拙攻をいきなり見せつけた「1点打線」。
一方、圧倒的と言わないまでもここまで安定して試合を作って来た玉村昇悟も序盤からあっさり失点を喫して4回で降板という残念な結果と内容でした。
こうなると昨日同様に中盤以降に追加点を奪われて大敗に終わるという結末は容易に想像できたのですが7回表に奇跡が起きました。
奇跡を巻き起こしたのは昨日いきなり3番スタメンに抜擢されながら安打はおろかバットをちょこんと出しては凡打に終わるだけの内容でソフトボールすらまともに打てないのではないかとすら思えた正随優弥。
終盤ビハンドであるにも関わらず犠打を試みるという明らかに試合のスコアを忘れているかのような間抜け極まりないベンチの策と、それに混乱した小園海斗のミスによって1死1塁2塁ながら白けたムードが漂っていた場面でのあの一閃は素晴らしいものでした。
本人もヒーローインタビューで語ったように前打席での適時打で気持ちが楽になった事で思い切りの良いスイングが出来たようです。
また、明日は試合がない日である影響もあって早めに先発を下げた事で潤沢に投手を投入出来た事も結果的に正随が起こした奇跡を台無しにせず、久方ぶりの登板となる栗林良吏まで繋げる事が出来た事もこの逆転勝利を呼び込んだ要素である事を忘れてはならないでしょう。
もはや人智を超えた凄まじさの栗林を除けばいずれも防御率が3点台半ばから4点台と悲惨な数字ばかりでよくこの投手たちで6イニングも無失点に抑えたものだと感心します。
しかし、一番の驚きはベンチの意図が分からない采配が何故かことごとく的中してしまい逆転を呼び込んだ事でしょう。
例えば、正随の3番起用。
ただでさえ打てない状況の打線にあって全く実績のなく昨日も散々だった正随を中軸に据えてまで他の打者の打順を変えるのを拒んだ理由が分かりません。
また、ビハインドの場面かつ残りイニングを考えても田中広輔や上本崇司の代打で投入したのもいつもの事ながら怒りを覚えたのは私だけではないでしょう。
しかし、ご存じの通り結果は田中広輔と上本の出塁がいずれも得点に結びついたばかりか今日の打点は全て正随と上本のみという不可解ともいえる結果。
勿論、今日の勝利をもってしてもぶっちぎりでの最下位がほぼ確定しつつあるチームの戦績からして「ベンチの我慢の采配が実った」などというふざけた見解はここに入る余地はありませんし、これだけ負けるとこんな事も起こるというだけの事なのでしょうが…。
なんとも不思議なものです。