22回戦(カープ12勝8敗2分)
勝利投手 九里12勝7敗
敗戦投手 東2敗
セーブ投手 栗林1敗32セーブ
(C)鈴木誠34号①
(De)-
打点
(C)鈴木誠③
(De)
投手
※数字は自責点
(C)九里-島内-バード-栗林
(De)東①-エスコバー②
先発九里は序盤、制球に苦しむも以降は立ち直り7回1安打無失点の好投。
打線は4回裏に鈴木誠也の適時打で先制も7回までわずか1失点。
8回裏に鈴木誠也の2ランで追加点を挙げリリーフ陣も無失点で完封勝利し5連勝。
今季ベイスターズ戦での勝ち越しを決める。
栗林は新人歴代単独2位記録となる32セーブ目。
------------------------------------------------
シーズン中の順位でウェーバーの順番が決まるという変則的なルールにあって、うっかり4位に入ったばかりにウェーバーの順位が真ん中になったばかりか、1位指名のクジもことごとく外して2012年以来のハズレハズレ1位での獲得となり、そこだけ切り取れば散々な内容だったドラフトから一夜明けたカープ。
今日からはベイスターズとの今季最後となる対戦カード初戦。
世間的に見て今宵のスポーツイベントで多くの注目を集めるのはサッカー日本代表の試合であり、次いでセパ両リーグで繰り広げられる激しい優勝争いであり、マツダスタジアムでのBクラス確定チームのブービー争いなど何の注目にも値しないの自明の理ですが…。
今日の試合に関してはそうでもなかったかもしれません。
牧秀悟や奥川恭伸といった有力なライバルたちを相手に近年稀に見る新人王争いを繰り広げる栗林良吏は勿論ですが…
先発の九里亜蓮は自己最多記録の更新と並行して最多勝争いを演じており、首位打者争いも鈴木誠也に加えてここ5試合の打率が7割超えとなり再び打率がリーグトップに返り咲いた坂倉将吾が争うという構図。
もっとも、10勝前後の投手がダンゴ状態の最多勝争いも、打率0.320前後の打者が僅か4人で争う首位打者争いも新人王争いに比べると全く盛り上がりに欠ける事は否めませんが…。
その主役のうちの一人である九里亜蓮は初回から四球連発の不安定な立ち上がりを見せたものの中盤以降は落ち着いた投球を見せてくれました。
自身キャリア初の二桁勝利を飾ったうえに自己最多の勝利数を更新中のわりには防御率もWHIPもボロボロな数字が示す通り勝ち星のわりには微妙な投球が続いていた彼でしたが…今日は久しぶりにその勝利数に説得力を与えてくれたように思えます。
とはいえ、それを援護する打線は3回までトミージョン手術明け2戦目の東克樹の前に先制点こそ入れたもののほとんど見せ場がない拙攻。
鈴木誠也こそ試合の全得点を叩き出す3安打3打点の活躍を見せてはくれましたが、それ以外だと打線で試合にまともに参加していたのは2安打を放っていずれもチャンスメイクに成功した小園海斗ぐらいの体たらくでした。
最終的に僅差のリードを最後は栗林が締めて試合前から注目された…というか試合を見る価値がそれぐらいしかもはやないともいえる主役3人がヒーローインタビューを受けるという結果にはなりましたがこういう下馬評の試合だからこそ主役以外で目立つ選手も出てきて欲しかったと思えます。
そういう点では今さらの6連勝と並んで喜ばしい事ではあるのですが、一抹の寂しさも覚えます。
お立ち台でいきなり奇声を上げるパフォーマンスを見せるもアナウンサーの声と被ってしまい仕込んだネタが見事にすべった栗林のようで…。