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カープと趣味の日記

3/17(水)○「右往左往の末の選択」(カープ2021)

東京ヤクルト0-11広島東洋カープ

オープン戦

明治神宮野球場

 

勝利投手 床田1勝

敗戦投手 石川1敗

 

本塁打

(C)石原1号③

(S)-

 

打点

(C)松山①石原③菊池③メヒア②

(S)-

 

投手

※数字は自責点

(C)床田-中村祐-栗林

(S)石川⑨-今野-寺島-長谷川-宮台-マクガフ①-清水-石山①

 

先発床田、2番手中村祐太共に4回を無失点で抑える投球。

打線は2回表に集中打で5点を先制すると3回表に石原の本塁打などで4得点を追加。

最終回を栗林が締めて今季オープン戦初の二桁得点で勝利。

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ここまで7試合戦ったオープン戦で5点以上を奪った試合はなく、12球団通じてチーム打率は最下位。

加えてここ2試合は無得点という状況の打線はスコアボードのスタメン選手たちの打率が軒並み1割台と悲惨な数字が並びます。

いくら「オープン戦だから」と開き直ったところで投手が頼りなく打力を全面に押し出しているチームである以上は目を覆うばかりの惨状と言えるでしょう。

そんな中で練習試合での死球によりここまで3試合連続欠場とコンディション不良が心配されていた鈴木誠也がようやく4番でスタメン復帰となりました。

オープン戦通じて松山竜平、ケビン・クロン、西川龍馬、果ては春先は打撃が低調な「サボタージュ」が常態化していた長野久義のような選手をも試すなど、試行錯誤というより明らかに右往左往しただけに終始した末にこのオチは些か拍子抜けです。

しかし、そんなシンプルな並びの打線で2回と3回だけで9得点というこれまでの拙攻が嘘のような大量得点となり最終的には11得点とここまで7試合の総得点に匹敵する得点を一気に叩き出す結果となったのですから分からないもの。

もっとも、ここまで貧打だったチームがこれだけ得点するとなると、どちらかと言えば相手投手に大きな問題があったと言えるでしょう。

また、肝心の4番鈴木誠也は第1打席でポテンヒットを放ったものの以降は相手投手がストライクを投げてくれずいずれも四球という結果ですし…。

むしろ、これだけ安打も得点も飛び交った中でまったくの音無しで遂に打率が1割を切ったクロンの不振ぶりが際立っただけにすら見えます。

 

一方で、今日はスタメンマスクの石原貴規が坂倉将吾を故障で欠き空きが出来た捕手3番手の争いに1本塁打2安打3打点の見事な大活躍で終止符を打った形にもなりました。

まったく1軍での実績が皆無なわりに注目ばかりが集まる中村奨成についてはもう今季のオープン戦では試す価値はないでしょう。

そもそも、自身より遥かに実績がある磯村義孝が1塁の守備に就くなどしている状況で捕手以外のポジションを守れませんし…。

今更ですが、現状の5番手以下の中村奨成のチームでの序列に加えて選手の層も質もスカスカの3塁や1塁を見ると、プロ入り直後から本人がもっと捕手以外のポジションに挑んでも定位置を確保しようとする意思の強さが無かったのは改めて悔やまれます。

 

投手陣に関してはオープン戦初登板の床田寛樹と前回微妙極まりない投球を見せた中村祐太が揃って無失点と無難な結果と内容を残しました。

これで大瀬良大地、九里亜蓮、森下暢仁、遠藤淳志を加えれば一応ローテーションの体をなす事にはなりそうですが…4番手以降の実績や能力を考えれば少なくともあともう1人は似たような投手がいなければ十分とは言えないでしょう。

新人の栗林良吏がいきなりクローザーを任される可能性が濃厚である事も含めてやはり不安がまだまだ残ります。