5/27(金)●「揺らぐ木鶏」(カープ2022)
1回戦(カープ1敗)
福岡PayPayドーム
勝利投手 レイ3勝2敗
敗戦投手 大瀬良5勝2敗
(C)-
(H)グラシアル2号①
打点
(C)-
(H)中村①明石①柳町①牧原②グラシアル①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良⑤-松本①-矢崎①
(H)レイ-藤井
先発大瀬良は初回に3失点すると以降も立て直せず5回5失点でノックアウト。
打線は散発3安打で3塁も踏めない拙攻で無失点。
リリーフ陣も打ち込まれて大敗を喫し2連敗
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あっさりと交流戦初戦であったマリーンズに負け越して向かった先は福岡。
言うまでもなく交流戦を苦手とするカープにとって2017年シーズン以来勝ち越しが全くない苦手中の苦手である交流戦の常勝軍団ことホークスとの試合です。
どう贔屓目にシミュレートしても勝てる見込みのない対戦相手ではありますからこの結果は、容易に想像はできましたがそれにしても一方的な試合となってしまいました。
先発の大瀬良大地は意外にもこれがプロ入り初となる押し出しを含めて初回に3失点で自滅して早々に試合を終わらせると以降も打ち込まれてノックアウトと何とも残念な結果。
上記の通りどれだけ大瀬良が好投を見せても勝てる見込みがない相手である以上は、試合結果にはさほど落胆するような事ではありませんが、これで今週は4試合中先発がQSを守ったのはたった1試合のみなのは気がかりです。
打率や得点など上辺の数字は好成績に見えつつ実際はきまぐれで不安定極まりない打線に、栗林良吏以外は能力的に論外な投手揃いも同然なブルペンを抱えるこのチームが辛うじて勝率5割を超えているのは先発陣が安定して試合を作り続けてきてくれたからに他なりません。
勝ち星に恵まれないながらも大瀬良の座右の銘である「木鶏」そのものと呼べたほど泰然自若ぶりを示していた先発陣が揺らぎ始めた以上はこの連敗は「交流戦が苦手だから」という単純な話ではなく大型連敗の始まりを予感させるものかと思えます。
それにしても試合の結果はともかく、個人的には相手チームが最後にマウンドに送り込んだのが佐々岡真司監督が散々干し上げた挙句、カープを追われた藤井皓哉であった事は正直痛快ではありました。
これだけ一方的な展開で打線が打てないにも関わらず、代打の一つも送れない酷いベンチワークを見ると彼にとってはカープから出されたのは幸運だったとしか言いようがありません。
「育成上手のチーム」とステレオタイプで語られるチームですが、それは単なる幻想でしかないという事が良く分かります。