吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

06/04(土)●「善戦の中の怠慢」(カープ2022)

広島東洋カープ2-3オリックスバファローズ

2回戦(カープ2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 山本6勝3敗

敗戦投手 森下4勝3敗

セーブ投手 平野佳2勝2敗16セーブ

 

本塁打

(C)

(Bs)杉本5号①

 

打点

(C)坂倉①小園①

(Bs)杉本①吉田正T-岡田

 

投手

※数字は自責点

(C)森下③-森浦-ケムナ

(Bs)山本①-本田-平野

 

先発、森下は先制弾を浴びながら粘りの投球も8回に逆転を許して3失点で降板。

打線は7回裏に坂倉と小園の適時打で一時逆転も終盤の好機を活かせず2得点。

好投手相手に一時逆転に成功するも逃げ切れず2連敗でカード負け越し。

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ここまで交流戦史上に残る貧打が続くカープ打線に対して今日の相手先発は山本由伸。

昨年、先発投手として獲得できるタイトルを全て獲得した言わずと知れた現在のプロ野球で最高峰の投手です。

おまけに昨シーズン対戦時は自己最多となる15奪三振を喫したうえにあわや完全試合と完膚なきまで叩きのめされた相手。

要するにどう考えてもレベルが違い過ぎて得点など期待できず、むしろ安打の1本でも打てれば上々と言える試合という事です。

そうである以上は、今日は宇草孔基が幸運にも内野安打で出塁した時点で正直、満足でした。

にも、関わらず7回裏に坂倉将吾と小園海斗の適時打で少ない好機を活かして得点を入れるどころか一時逆転に成功したのは大きな驚きでした。

しかし、その直後にあっさり逆転を許してその後の好機も活かせずそのまま敗れた以上は、相手チームとの勝利への熱意に大きな差があった事を改めて認めざるを得ません。

 

一方で、結果的にはオリンピックでは共に主戦投手を務めたチームメイトである山本由伸に投げ負けてしまった形となった森下暢仁ですが、全体的に見れば良く投げてくれたと思えます。

相手が好投手で味方の援護も期待できない絶望的な状況の中で一時的とはいえ逆転するまで最少失点で抑え続けた姿は感動的ですらありました。

また、先週は同じく試合を作れなかった九里亜蓮と大瀬良大地が今週も低調なのに対して何とか踏みとどまった姿も頼もしい限りだと思えます。

そんな森下の頑張りに感動するからこそ、その森下が危機に陥っても逆転されるまで指を加えてベンチで傍観していた監督の怠慢は許しがたいものがあります。

一時期と違って8回に投入できる投手がいるのですから、百歩譲って不幸にも同点になった時点で森下が完全に力尽きていた事に気づくべきだったでしょう。

先発は最少失点で粘り、打線は好投手から少ない好機を活かして喜んでいた私たちに冷や水を浴びせたのは結局のところ、監督が佐々岡真司であるというこのチーム最大の欠陥であったという事です。

善戦だからこそそういう事実が改めて浮かび上がったと言えるでしょう。