17回戦(12勝3敗2分)
勝利投手 一岡1勝
敗戦投手 岩崎1勝4敗25セーブ
(C)-
(T)-
打点
(C)野間①上本①秋山①
(T)梅野①糸原①ロドリゲス①佐藤②
投手
※数字は自責点
(C)アンダーソン③-藤井②-薮田-中崎-一岡
(T)藤浪②-岩貞-浜地-ケラー-岩崎
先発、アンダーソンは序盤から連打を浴びて3回3失点でノックアウト。
打線は8回まで繋がりを欠く展開も9回裏に相手チームのエラーで同点に追いつき、秋山の適時打で逆転。
奇跡的なサヨナラ勝利で連敗を7で止め、今季阪神戦のカード勝ち越しを決める。
一岡は4年ぶりの白星を記録。
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8月6日というのは言うまでもなく広島に生まれ育った者にとっては特別な日です。
すなわち、広島に原爆が投下された日から今日でちょうど77年目を迎える事となりました。
今年は特に核保有国であるロシアによるウクライナ侵略をきっかけに核戦争が現実的な危機となってしまった世界情勢を受けて、平和記念公園で行われた記念式典が内外から大きな注目を集めていたようです。
一方、個人的な事ですが私にとって今日は77年前に爆心地から1.5kmほどの白島町で被爆しながら生還し、昨年亡くなった祖母の名前の名前を追記した原爆死没者名簿が広島平和記念公園の慰霊碑に納められる日でもありました。
被爆経験のある親族の中で最後の存命者でもあった祖母が亡くなって半年経たないうちに、再び核戦争の恐怖が身近になってしまったという事実に対しては忸怩たる思いと共に核の抑止力を前面に出して野蛮な侵略行為を働くロシアへの怒りを改めて感じます。
同時に現実的な危機が訪れたと共にその恐怖に怯えて我が国でも安易な改憲や核武装の議論がSNSなどで盛んに行われる事になった事に対して被爆三世としては大きな懸念を抱いています。
そしてそのような議論をする方々の多くが「平和を祈る」という行為に対して「祈るだけでは平和は来ない」「平和ボケだ」などと嘲笑を浴びせる姿もやはり残念な気持ちを改めて感じざるを得ません。
勿論、核兵器による威嚇を向け続け、侵略行為を是とする覇権主義国家を周辺に複数抱えるこの国の安全保障は決してゆるがせにする事は出来ないのは当然の事です。
一方で、どのような形で平和を維持していくにしてもそこには理念や理想が前提として必要な訳ですから、まずは今日のように祈りと願いを訴えるという行為そのものはやはり根本として大切な事であるのではないでしょうか?
また、悪意ある他国からの攻撃に身を守るために「悪を悪で返す必要が本当にあるのか?」という事についても十分な議論が必要でしょう。
翻って、「向こう70年は、草木は生えない」と言われた廃墟の中から誕生して復興と平和のシンボルの一つとして広島に照らし続ける役割を果たして来た広島カープ。
旧市民球場時代は隣接する平和記念公園での式典との兼ね合いからなかなか実施できなかった8月6日の試合も2011年以降はそれほど珍しいものでもなくなりましたが…「ピースナイター」と銘打ったこのような試合が開催され続ける事によって核兵器の無い世界を求める広島の願いと祈りを改めて世界中に広める一助になってくれればと思います。
欲を言えば試合に勝ってくれればなお良いのですが…。
まあ、それに関しては今日のところ良いでしょう。
…と、ここまで試合が8回裏の時点で書いていた内容です。
先発は早々に試合をぶち壊して西川龍馬が戻って来た打線も全く繋がりに欠けるというどう考えても惨敗以外の結果しか予想できなかったのですが…。
まさかのこの奇跡的な結末。
一体、9回裏に何があったのか私には未だに理解できませんが…こういう事もあるのですね。