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カープと趣味の日記

「冴えない陣容と電撃退団」(カープ2022-2023)

今週は驚きがいくつかあった1週間でした。

まず、最初の驚きは今週発表された2023年シーズンのコーチングスタッフ発表。

勿論、失望と言う意味で。

ヘッドコーチには新井貴浩新監督の阪神時代の同僚だった藤井彰人氏を始めとして石原慶幸氏、福地寿樹氏、新井良太氏の4名が新たに加わる事となりましたが…。

評価に値するのはせいぜいスワローズ時代に日本一にも貢献した福地氏の招聘ぐらいのものかと思えます。

この「カープで全く輝けず他球団で輝いた選手」の代表格ともいえる名選手の帰還は10年前に彼の現役最後の打席を神宮球場で見届けた身としては個人的に嬉しい気持ちにはなってきます。

二軍コーチという立場ではありますが、全く走れない選手だらけの「ドン亀チーム」と化したカープを変えるきっかけを作ってくれればと思えます。

 

その福地氏以外の招聘に関しては藤井氏と新井良太氏については「新監督のお友達&身内」なので呼ばれた縁故採用に過ぎませんから外部からの招聘といえども全く魅力を感じません。

そもそも、昨年まで彼らがコーチを務めていた阪神の打線がひたすら投手陣の足を引っ張り続けた事からもその手腕には期待など出来る筈がないのです。

また、石原氏についても単なる球団内部主導の人事異動の一環に過ぎず、指導者としての手腕など二の次でしょう。

しかし、それ以上に失望したのは打撃コーチ、投手コーチに一部一軍二軍の入れ替わり以外での異動がなかった事です。

今季のカープはチーム打率などという上辺だけの数字は良かっただけで全く得点の予感がしない低レベルな攻撃に終始していたにも関わらず、朝山東洋コーチと迎祐一郎コーチが留任は理解し難いものでしたし、また佐々岡前監督と共に投手陣を崩壊させた横山竜士コーチの留任に至っては論外とすら思えます。

一体、この球団のフロントは彼らのどの仕事を評価してどのような期待をしているのか全く理解に苦しみます。

縁故採用に球団内部での異動に終始しただけのこんな甘ったれた連中で占められた首脳陣が勝ち取れるものなど果たしてあるのでしょうか?

一つ言える事は物見高い野球評論家連中にとって来季のセ・リーグの順位予想は一番下のチームを予想するのが容易になったという事ぐらいでしょう。

 

 

もう一つの衝撃と言えば長野久義の読売への無償トレードによる退団も今週発表されました。

今季は満塁弾を放つなどの活躍を見せた事もありますが、シーズン全体で見れば高額な年俸とはかけ離れたパフォーマンスで戦力外にならなかった事を訝しんでいたのですが…おそらくはシーズンオフから水面下で読売球団に打診をしていたのでしょう。

また、読売が引き取りを拒否すれば自由契約にするしか道はなかったと思われますからカープ球団、読売球団、そして長野本人にとって三方両得とも呼べる結果になったのは良かったかと思えます。

しかし、この復帰劇について事更に「良い話」で終わらせようとするカープ球団やメディアの姿勢には疑問があるのも確かです。

丸佳浩のFA移籍の保障として電撃的に獲得して以降の4シーズン1億7000万とも言われる高額年俸に反して一度たりとも3割はおろか規定打席にすら到達出来なかった事実を考えれば彼の獲得ははっきり言って失敗だったと言えます。

そして、最終的に何の補償も得られる事無く古巣へ復帰させざるを得ない状況になり、ぜいぜい読売ファンに嫌がらせが出来た事ぐらいしか得るものが無かったという事実は重たいと言えるでしょう。

そんな中で球団の補強の拙さを反省する事も追及される事もないという状況は、先に上げた来季のコーチングスタッフ陣容と同様にカープ球団全体のプロ意識の低さを指摘せざるを得ません。

 

そして、長野個人に関してですが…この4年間で丸や読売球団を見返して貰いたかっただけにこういう形での退団となるのははっきり言って大変残念です。

せめて彼にはかつて2度も指名を拒否すると言うドラフト制度の根幹を揺るがす暴挙を重ねて入団した憧れの球団にいた時と同じぐらい…いや、せめてその半分ぐらいでも良かったので勝利への情熱をこの球団でも持っていて欲しかったと思います。