17回戦(6勝10敗1分)
勝利投手 大竹8勝1敗
敗戦投手 九里6勝5敗
セーブ投手 岩崎3勝1敗25セーブ
(C)-
(T)-
打点
(C)西川①坂倉①上本①
(T)木浪①近本①中野①原口①
投手
※数字は自責点
(C)九里②-大道-栗林-島内-矢崎
(T)大竹②-桐敷-岩貞-岩崎
先発九里は毎回走者を背負う投球で失策も絡み5回4失点で降板。
打線は初回に西川の適時打で先制も好機を活かせず3得点に留まる。
6回以降は継投で耐えるも9回表に矢崎が失点を喫して接戦を落とす。
------------------------------------------------
発表されたオーダーを見て球場は驚きの声が上がったかもしれません。
今季は捕手に専念させると新井監督が就任当初から語っていた坂倉将吾が一塁手でスタメン出場したのです。
色々と異論はあるでしょうが、この起用自体はさほど驚くに値しないでしょう。
元々、坂倉自体が内野手を卒なくこなせる技量があるうえに、チーム屈指の好打者を毎試合起用できないというのは大きなハンデでした。
そもそも、これだけ貧打かつ助っ人外人は外れで新たな若手の育成にも失敗しているという現実を見ればむしろこの決断は遅すぎたと言うべきでしょう。
少なくともマット・デビットソンとライアン・マクブルームが故障と不振でそれぞれ二軍落ちして当初のプランが大きく崩れていた交流戦明け辺りで実現されるべきでした。
坂倉本人やそのファンの方々にとっては不本意かもしれませんが、「選手がやりたいポジション」と「その選手に向いているポジション」は同じであるとは限らないというのは当然の事。
「自分自身を知って可能性を探るのも大事」というのは往年のユーティリティプレーヤーだった故・木村拓也氏が残した言葉ですが、捕手だけに固執するのがこの素晴らしい能力を持つ打者に最良とは思えません。
にも関わらず、頑迷さを貫いた新井監督により打線を活性化する機会は失われ続け投手陣の疲弊を招いたのは今季最大の失策だったと言えるでしょう。
上記の坂倉の内野手起用に加えて今日はビハインドであるにも関わらず栗林良吏、島内颯太郎、矢崎拓也を投入して遮二無二、阪神のマジック点灯を阻止しようとはしましたが結果は無残なものでした。
結局のところ、オールスター戦以降はすっかり凡庸な投手に成り下がったかのような九里亜蓮が不安定な投球に終始したうえに野間峻祥が打球を後逸するという致命的なエラーなどミスを重ねた序盤が全てという事です。
敗色濃厚であったにも関わらず昨日の試合が勝てたのは相手のミスが要所で出たからに他なりませんが、こちらがそれをやってしまうと惨敗するのは自明です。
まあ、優勝マジック点灯を許した以上は、これからは3位4位チームとの対戦に注力すべきという事でしょうね。