18回戦(カープ7勝10敗1分)
勝利投手 床田 10勝3敗
敗戦投手 ビーズリー 1勝2敗
(C)-
(T)-
打点
(C)上本①矢野①床田①大盛①
(T)-
投手
※数字は自責点
(C)床田
(T)ビーズリー③及川-馬場-岡留
先発床田は序盤から安定した投球で9回を被安打5無失点で投げ切る。
打線は3回裏に上本の適時打で先制すると相手の失策も絡んで4回までに5得点。
打撃でも適時打と攻守に渡る活躍を見せた床田が今季2度目の完封で3カードぶりのカード勝ち越し。
床田はプロ入り7年目で初のシーズン二けた勝利に到達。
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昨日の豪雨の影響により東海道新幹線のダイヤが大幅に乱れながらも何とかたどり着いたマツダスタジアム。
移動疲れもあって、今季2度目の本拠地での観戦ながらさほど高揚感はありませんでした。
更に言えば、先発投手がことごとく試合を作れず、ブルペンは矢崎拓也、島内颯太郎、栗林良吏がフル回転となっているこのカード。
こういう状態なので今日の先発を任せられた床田寛樹に課せられたのは「打線がまとまった援護点を入れるまでいかに長いイニングで耐える」とまさに机上の空論のようなミッションでした。
しかも、床田自体は前回登板でボコボコに打ち込まれていましたし、相手チームが相手チームですから、どう考えても無理な話の筈でしたが…床田は雨天中断にもめげず今季2度目の完封という最高の結果で応えてくれました。
おまけに打っては野手顔負けの2塁打で打点を挙げるまさに八面六臂の活躍で連敗がとまったとはいえ、ここ10試合で3勝と苦しい状況だったチームを救う形となりました。
更にいえば、床田はこれが自身キャリア初となる二けた勝利でもあります。
入団初年度からトミージョン手術を受けてブレイクしたと思いきや不振に陥り、そこから復活した矢先に骨折…と思えばプロ入りしてからの7年間は彼にとっては苦難の連続でした。
それだけにファンにとっても、感慨も感動もひとしおというもの。
特に最終回で登板時点で既に球数は110球を超えていましたが、声援を力に変えて力強く投げ抜く姿は忘れがたいものがあります。
この「左腕不毛の地」こと広島に再び咲いた左腕の次回登板に期待したいものです。
一方で、打線は試合序盤に上本崇司と小園海斗が相次いで負傷交代するというハプニングがありましたが、その代わりに入った大盛穂と矢野雅哉がそれぞれ打点を挙げるという活躍もあり序盤からまとまった援護点を床田に与える事が出来ました。
特に矢野は遊撃の守備でも菊池涼介と共に好守を連発して床田を支える活躍もありました。
また、これに加えて相手チームの失策が相次いだ事が幸運に働いた形。
上本が長期離脱の可能性もありチームとしてはますます苦しい状況ですが、こういう形で若手や中堅が出てきてくれればと思えます。
今季のマツダスタジアムといえば復活したジェット風船による応援。
以前にも私個人は書いた通り12球団で先駆けて復活させる事については「議論の的になりそうな事で球団が好んで人柱になる必要はない」という理由で否定的でしたが…打ちあがる赤い風船を見ると「ようやくここまで…」という気持ちが現金な事ながら勝ってしまいますね。