23回戦(14勝8敗1分)
勝利投手 益田1勝
敗戦投手 中川1敗
(C)デビットソン19号①
(De)佐野13号①
打点
(C)曾澤②小園①デビットソン①
(De)佐野①今永①桑原①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良③-アドゥワ-アンダーソン-大道-栗林-矢崎-益田
(De)今永③-エスコバー-伊勢-ウェンデルケン-上茶谷-宮城-中川①
先発大瀬良は初回から安定せず5回3失点で降板もリリーフ陣は無失点リレー。
打線は6回裏に集中打で曾澤と小園の適時打で3点差を追いつくも繋がらず。
同点の延長11回裏にデビットソンの本塁打でサヨナラ勝ちでカード勝ち越し。
7番手で登板した益田がプロ入り初勝利を飾る。
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名古屋で「竜虎同盟」がその絆の強さを見せつけている間…。
安定していた試合が終盤に一転して苦しくなりながら勝利を収めた昨日とは異なり今日のカープは初回から重苦しい展開となりました。
その重苦しさの元凶は勿論、初回から力のない投球に終始して何とか5回を3失点で凌ぐのが精一杯な大瀬良大地の投球にあった事は言うまでもありません。
今季、開幕投手を務めたものの最近は衰えばかりが目立ち、遂にはカード初戦すら任せられないレベルの投手にすらなり下がったのは寂しいばかりです。
まあ、今の彼の実力を考えると、それでも試合を何とかぶち壊さない状況である事に満足するしかありません。
一方、初回からビハインドを背負った打線は、最近は不調な姿が目立つ今永昇太相手に毎回安打を放つも決定打が出ない状況。
6回裏にあまり有効とは思えなかった代打の会澤翼のまさかの適時2塁打と小園海斗の適時3塁打で追いつくことは出来ましたが、9イニングで13安打放ちながら3失点はさすがに酷い拙攻と言わざるを得ません。
小園、野間峻祥、堂林翔太の1番から3番及び5番に座った坂倉将吾がいずれも複数安打以上で好機を演出していたものの、昨日の試合で負傷した菊池涼介に代わって4番に座ったマット・デビットソンがひたすらブレーキに終始したのが大きかったように思えます。
このデビットソンという選手。
長打力に欠けるチームにあって今季最多の本塁打数を誇る一方で、絶望的に低い打率と得点圏打率で勝負弱さばかりが目立つ事から、今日の4番起用もどう考えても荷が重すぎるとしか思えませんでした。
というより、むしろ長打力以上に彼の一番の長所である比較的安定した三塁の守備と考えると「たまにホームランが打てる守備固めの選手」と割り切って考えるべき選手とすら個人的には思っています。
そんな彼が最後の最後でまさかのサヨナラ弾で試合を決めるという大仕事をしてしまったのですから分からないものです。
しかし、この連夜の劇的な勝利を支えたのは島内颯太郎、矢崎拓也の中軸がいずれも不振に陥っているブルペンなのは言うまでもありません。
特定の投手に比べると登板機会が多いとは言い難いアドゥワ誠、ドリュー・アンダーソンに加えて悲願のプロ入り初勝利を挙げた益田武尚といずれも安定した投球を見せた事はブルペンの底力を見せられた気分です。
特に益田に至ってはプロ初登板以来自責点0という内容もあり、もっと積極的に起用すればより早くプロ初勝利を得られたとすら思えます。
ここ最近は特定の投手に固執する姿が目立つ監督も願わくば今日のブルペンの内容と結果を見て、今自分が行うのは記者の前で綺麗ごとを言うのではなく、今あるフレッシュな戦力を積極的に起用する姿勢であるという事を理解して欲しいものです。