10/01(日)●恨み言を言う前にまずは称賛しよう(カープ2023)
25回戦(カープ9勝15敗1分)
勝利投手 岡留1勝
敗戦投手 床田11勝7敗
セーブ投手 岩崎3勝2敗35セーブ
(C)小園6号②
(T)佐藤輝23号③
打点
(C)小園③上本①坂倉①
(T)佐藤輝④近本①坂本①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良①-大道-床田②-一岡-中崎-矢崎①-アンダーソン
(T)馬場②-岡留①-及川-ブルワー-島本-桐敷-岩崎②
先発大瀬良は2回0/3持たず降板し、3番手床田も2イニング4失点。
打線は小園の3打点の活躍で一時逆転も以降は繋がらず。
最終回に2点返すも及ばず今季最終戦に敗れて自力での2位の可能性が消滅。
今季限りで引退の一岡が最後の登板に臨み奪三振で現役生活を終える。
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引き分け以上なら2位が確定し本拠地でのCS開催権を得る事も出来る今季最終戦。
昨日ほどではないにしろ相手チームが、適度に手を抜いてくれている事に対してこちらはブルペンに床田寛樹を控えさせる総力戦の構えで臨みましたが…結果は虚しい事になりました。
こういう試合で先発がここぞの時にだいたい失敗する事に定評がある大瀬良大地である事に加えて試合の解説を務めるのが前田智徳氏とあって嫌な予感しかしませんでしたが、案の定でした。
大瀬良は初回から不安定な投球に終始して3回1死も取れず四球で自滅して満塁にしたところで交代という体たらく。
もはやエースでもなければ主力ですらないレベルにまで落ちぶれた彼ですが最低限のスターターの仕事すら出来ず、5年ぶりの先発だった馬場皐輔よりも早くマウンドから追われるとは論外としか言いようがありません。
大瀬良といえばFA権を行使せず複数年契約で残留した直後からここ数年で低迷が続く投手でしたが、今季も無様な姿を見せられ続けて金神的には完全に彼への信頼もリスペクトも雲散霧消した気分です。
その後大道温貴が何とか最少失点で凌いで直後に小園海斗の本塁打で逆転にも成功して、床田寛樹を投入と新井監督の起用はここまでは上手くいっていたのですが…。
上本崇司が幼稚な送球エラーを連発し、床田も調子を崩して試合をぶち壊してしまい事実上、ここで試合は終了。
最終回に大歓声に押されて、追いつかない程度の反撃を見せ1点差に迫りましたが、それはいずれも内野ゴロの間というショボい当たりばかりで何の意味もありませんでした。
結局、最後まで打線は拙攻を繰り返しただけに終わり総力戦で臨んだ筈の投手陣も序盤で崩壊という最悪の形で今季最終戦を終了する事となりました。
今季の順位は来週のベイスターズの最終戦次第ですが、今のベイスターズが読売に敗れるとはどう考えてもあり得ないので最後に大逆転でCS主催権を逃す事はほぼ確実でしょう。
とはいえ、CSファーストステージは3位のチームの方が勝ち上がる確率が高く、横浜スタジアムでの勝率も悪くありません。
何よりもこれだけシーズン中に故障者が続出し助っ人外人も軒並み期待外れという状況でチームが大健闘していたにも関わらず、一人の外国人の補充すらしなかった間抜けで怠惰なカープ球団がCS開催の収入を得るなど、社会正義の観点から考えて到底許される事ではないでしょう。
だから、今季はもう3位で終了でも良かったと考えるべきです。
そもそも、今季のカープは私も含めて借金40以上でぶっちぎりの最下位に終わる事がほとんど約束されていたのも同然だったチーム。
それが、この程度の選手層で5年ぶりのシーズン勝ち越しにAクラスというのは、実力以上の力を出し切ったうえでの奇跡と呼ぶべきでしょう。
なので、今日の試合はどうあれ、敗戦した選手やベンチを口汚く罵ったり恨み言を言う気持ちにはなれません。
むしろ、シーズン全体の結果を見れば、選手に感謝するべきですし新任監督としては球団の最多勝利記録も更新した新井監督の手腕は改めて讃えられるべきでしょう。
また、讃えられるべきと言えば今日の登板が現役最後の登板となった一岡竜司。
読売に逃亡した大竹寛の人的保障として移籍してからはや10年。
入団初年度からいきなり八面六臂の活躍を見せたうえにその後は故障にも苦しみながらもチームの3連覇にも貢献してくれた事を思えば、もはや彼がFA移籍した投手の人的保障でやってきた事実など誰も覚えていないでしょう。
それぐらいに素晴らしいものを多くのファンに与えてくれた名右腕でした。
個人的にも僅差の場面であの力強いフォームから投げ込む姿を何度も何度も球場で見て勇気を貰えた事は忘れられません。
今日の現役最後の対戦となった島田海吏に投じた力のこもったフォーシームはまさに彼が私たちファンにもたらしてくれたプロ野球人生が詰まっていたように思えます。
近年は故障続きで32歳と若くして引退となったのは大変残念ですが…チームのもっとも輝かしい時代のブルペンを支え続けたその雄姿は忘れる事はないでしょう。