12回戦(カープ7勝5敗)
勝利投手 ガルシア2勝2敗
敗戦投手 アドゥワ2勝2敗
セーブ投手 ドリス2勝1敗13セーブ
(C)-
(T)梅野4号①
打点
(C)田中②野間①バティスタ①
(T)梅野①近本②大山②マルテ①高山①
投手
※数字は失点
(C)アドゥワ⑦-中村恭-九里-菊池保-中崎
(T)ガルシア⑤-守屋-藤川-ジョンソン-ドリス
先発、アドゥワは2回に打者一巡の猛攻を受け7失点でKO。
打線は6回に打者一巡の攻撃で5点を返すも終盤は抑えられる。
序盤の大量失点が響いて連勝が5で止まる。
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開幕直後の低迷から、ここまで奇跡的な立て直しを見せたチームを支えてくれていた要因の一つはほとんどの試合でしっかりと試合を作ってくれていた先発陣なのは言うまでもありません。
それだけに序盤に先発がこれだけ崩れる試合というのもまた今季は珍しいもの。
打線は中盤に猛反撃を見せて、大逆転の予感を演出はしましたが終盤は相手の抑えにても足も出なかった訳ですから、それほど相手が焦るような試合ではなかったようにも思います。
やはり比較的リリーフ陣が安定している上位チーム相手に、あまりにも序盤の大量失点が大きすぎたという事でしょう。
監督のコメントに拠れば結果的に試合を早々にぶち壊したアドゥワ誠はローテ剥奪との事ですが、代わりに入る投手といえば明らかに先発が不向きな九里と、今更感しかない中村恭平ですからはっきり言ってあまり効果的な配置転換とは思えません。
また、同時に前回の救援失敗に続いて、今日も走者を出しまくった中崎翔太に関してもクローザー剥奪との情報が出ています。
これを見て「当然だ!」と思っているファンの方が恐らくは圧倒的に多いでしょう。
まあ、確かに印象だけでなく数字を見ても彼の不安定さは一目瞭然です。
特にWHIPは1.65というもはやプロ野球の投手とは呼べないレベルでこれだけ走者を許し続ける投手の防御率が2.66というのは奇跡としか言いようがありません。
しかし、一方でこの「世界で一番セイバーメトリクスを侮辱し続けているクローザー」に代えて安易にヘロニモ・フランスアや、カイル・レグナルトにすげ替えたとしてもメリットも特に思い浮かびません。
というのも、このチームは大体中盤以降に得点が集中しやすい傾向があります。
となると、フランスアや、レグナルトのような「一番いい投手」を6回~8回で投入している事で一気に僅差の展開から相手を引き離す戦い方が担保出来ていて、それがこのチームの奇跡的な猛反撃に繋がっているとも言えます。
また、正直クローザー以外で今の中崎が投げられる場所があるとも思えません。
単純に入れ替えるぐらいならいっそ下に落として調整させるというのが一番効果的でしょう。
しかし、それは単純にリリーフ陣から一人投手が抜けるだけという事も意味します。
「勝ってるうちに入れ替える」という転ばぬ先の杖的な考えも分からなくもないですが、わざわざリリーフの層を薄くしても単なるマイナスでしかないとも思えるのです。