23回戦(カープ14勝9敗)
勝利投手 フランスア7勝6敗12セーブ
敗戦投手 藤嶋2敗
(C)長野4号①
(D)-
打点
(C)長野①松山①堂林①
(D)堂上②
投手
※数字は失点
(C)野村②-中村恭-菊池保-フランスア
(D)阿知羅②-又吉-福-ロドリゲス-藤嶋①
先発、野村は6回に力尽きるも2失点で試合を作りリリーフ陣は無失点。
打線は4回に長野本塁打で先制も以降は松山の適時打以外で追加点を奪えず。
9回裏に堂林の今季初の適時打がサヨナラ打となり、今季11度目となるサヨナラ勝ちでカード勝ち越し。
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先発とリリーフ陣が奮闘したにも関わらず、やる気のない打線が勝ち越せずあっさりと延長で敗れた昨日。
正直、今日もそれと同じような匂いが随所で感じられるぐらいに低調極まりない試合でした。
唯一違うところは今日の先発の野村祐輔には昨日先発した床田寛樹と異なり、援護のなさにさほど同情する必要性がない事ぐらいでしょうか。
特に3回裏無死1塁2塁という好機で菊池涼介と鈴木誠也が披露したやる気の欠片も見られない打撃を見せられた時は心底呆れましたし、敗北を早々に悟って視聴を取りやめてしまいました。
で、思い直して終盤から視聴再開した途端にこの結末。
今季のカープは野球というスポーツが、どういうものなのか分からなくなるような試合が多々ありましたが、今日もその最たる例の一つでしょう。
分からないと言えば、劇的なサヨナラ打を決めた堂林翔太。
かつての「未来の主軸」も内野と外野、一軍と二軍と行ったり来たりを繰り返す半端な立ち位置の冴えない中堅選手に成り下がってもう何年も経ちます。
その間にチームはリーグ3連覇を果たしましたが、彼はその中で脇役ですらないほとんど存在しない選手も同然でした。
それどころか今季は、年齢的に考えれば戦力外の可能性の方が高いぐらいです。
内野に再挑戦したにも関わらず、田中広輔の不振や西川竜馬のコンバートなどでチームの体をなさないぐらいに内野の層が危機的状況に陥った時期でもまったく一軍に呼ばれなかったという事実がそれを物語っています。
未だに彼の活躍を信じる熱心なファンには申し訳ありませんが、私にとっては彼は言わば完全に「終わった人」。
そんな訳ですから、その「終わった人」が一打サヨナラの場面で打席に立った時、私は正直、まったく期待しませんでしたし「何故、代打を出さないんだ!」としか思いませんでした。
それだけに、彼の見事なライナーが相手外野手のミットをすり抜けて外野フェンスを転々とした瞬間は目を疑いました。
しかも、この一打で相手チームの自力CSが消滅し、2位チームとのゲーム差が0となる結果ももたらした訳ですから尚更です。
とはいえ、昨日のショボい単打が無ければ荷物をまとめて一軍から去っていた筈の選手ですからチームに居場所がないという事実がこれで改善されたとも思えません。
そう思うには彼は無為な時間をあまりに長く過ごしすぎました。
従って、今日の奇跡も夏の終りの徒花とでも考えた方が普通なのでしょうが…。
それでも期待し続ける人がいる限りこの「終わった人の冒険」が良き結末を迎えるならばまたそれはそれで面白い事だとは思えてきます。
まあ、ないでしょうけれど…。