オープン戦(カープ5勝5敗2分)
勝利投手 尾形1勝
敗戦投手 森下1敗
(C)-
(H)リチャード2号①中村晃2号①周東2号①
打点
(C)-
(H)中村晃②リチャード①上林①西田①周東①
投手
※数字は自責点
(C)森下⑤-塹江-高橋樹①-藤井-菊池保
(H)尾形-古谷-川原-津森-泉
先発、森下は初回から失点を重ねて4回5失点で降板。
打線は初回の田中の1安打のみに留まる拙攻。
投打で圧倒される惨敗で、引き分け挟んで4連敗でオープン戦を終える。
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史上初となる無観客試合で行われたオープン戦も今日が最終日。
今日は、スタジアム外のカープロードに新たに建設された球団創設70周年を記念したメモリアルモニュメントがお披露目され、本来なら来週に控えた開幕を前に新たなチームの船出を祝う祝祭が賑々しく行われる筈でした。
しかし、ご存知の通り新型コロナウイルス蔓延の影響で、今日もすっかり見慣れてしまったミットの音と打撃音が虚しくこだまするだけ。
あまりに寂しく虚しい光景を嫌って、オープン戦の中継を視聴するのが耐えられなくなったのは私だけではないでしょう。
また、70年という歴史を刻んだモニュメントの除幕式もほぼ関係者しかいない閑散としたもので人影もまばらだったと聞いております。
改めて突如として舞い降りた世界的な伝染病の蔓延という、このプロ野球史上未曾有の危機の根の深さを思い知らされます。
こうなると、選手たちには中継越しにそのプレーで盛り上げて欲しいという思いもありましたが、こちらも球場の雰囲気に負けないぐらいに寂しいものとなりました。
オープン戦の「トリ」を飾るべく登板した森下暢仁はただただその実力不足を露呈させるだけでしたし、オープン戦序盤は調子に乗りまくっていた打線もフルメンバーで戦いながら1線級とは言い難い相手投手陣に軽くひねられる始末。
常々「パ・リーグはセ・リーグの完全上位互換」と感じる私ですが、今日に限らずこのホークス相手の3連戦は同じプロ野球チームとは思えないぐらいの、あまりの実力の違いと遠さに呆然とさせられます。
というより、毎年毎年この実力が離れすぎている「球界の覇者」をわざわざ招いてオープン戦最後の試合をするのは今季限りにするべきとすら思えます。
いくらお互いの本拠地が近いからと言って到底勝ち目のない実力差のありすぎる相手に無謀な挑戦をしても、開幕1週間前に選手にただただ自信を失わせるだけでしょう。
幸いな事に散々他のセ・リーグのチームとごねた甲斐あってこの「1部リーグ」のチームとはたった3試合しかレギュラーシーズンしか対戦しなくて済むのが慰めになるぐらいです。
…とにかく、史上稀に見る異常事態で混乱した今季のオープン戦は6試合勝ち星なしという結果でオープン今日で終了。
とはいえ開幕まで1ヶ月近くの空白があり、現在の国内外の混乱ぶりを見ると最短である4/10に開幕が出来るかも分からない大変不安な状況ですが、チームの調子自体もそれに負けないぐらいに不安定です。
練習試合などを合間合間に行うでしょうが…いつ始まるか分からないシーズンに向けて打線の好調を維持しつつ、ほぼ壊滅状態のブルペンを整備するという事はかなり困難かと思えます。
社会的な情勢は勿論、チーム自体の状態から見ても、今季に関しては優勝争いやAクラス云々という事を論ずるのは、二の次になるのではないか?
正直、そう危惧しております。