※特別ルールにより10回引き分け
3回戦(カープ1勝1敗1分)
東京ドーム
勝利投手-
敗戦投手-
セーブ投手-
(C)堂林1号②
(G)坂本1号②岡本2号①
打点
(C)堂林②ピレラ①菊池涼①西川①
(G)丸①坂本②亀井①岡本①
投手
※数字は自責点
(C)遠藤③-高橋樹-今村猛①-塹江-菊池保①-フランスア-スコット
(G)桜井②-澤村③-高木-鍵谷-中川-デラロサ-宮國
プロ初先発の遠藤は再三のピンチを凌ぐも5回に逆転弾を浴び5イニング3失点
打線は堂林の4年ぶりの本塁打で先制し中盤にも連打で逆転するも突き放せず。
今村、菊池保が失点を喫し逃げ切りに失敗した末に引き分け。
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昨シーズンリリーフとして崩壊したブルペンで奮闘した遠藤淳志は今日が開幕ローテーションからプロ初先発。
大抜擢となったのは「他にこれといった候補がいない」という理由が大きかったうえに、開幕直前の練習試合でも先発を経験すら出来ずまったく準備は足りていない状況でした。
ましてや、相手は飛ぶ鳥落とす勢いの強烈な打線を要する読売相手には圧倒的に不利で早々とマウンドを降りても何ら不思議ではありませんでした。
今日の彼の投球は5イニングを被安打6、与四球2、失点3という数字から分かる通り内容ではさほど充実しているとは思えませんし、最終的には逆転弾を浴びているのでフラフラになりながら何とか5回までたどり着いたと形容するべきものでしょう。
しかし、上記の経験不足と準備不足という観点を考えれば、良くやってくれたと讃えるに値するのも確かかと思えます。
この遠藤に限らず、今日は意外な選手たちの活躍が目立ちました。
恐らくは多くのファンが試合のトピックに上げるであろう堂林翔太の2016年5月31日以来の実に4年ぶりとなる先制本塁打は勿論の事、たんに「左手でボールが投げられるから」という理由だけで一軍に帯同しているとしか思えなかった高橋樹也と、塹江敦哉がいずれも完璧に仕事を果たすというのはまさに嬉しい誤算そのものでしょう。
ですが、これだけの幸運な要素があり一時はリードを奪いながらも試合は終盤にあっさり逃げ切りに失敗して特別ルールに助けられる形で引き分けに終わりました。
そうである以上は、今日の試合の結果は負けに等しいとすら思えます。
むしろ、交代直後に菊池保則が被弾した事により開幕当初勝ちパターン継投で期待されていた投手は開幕2カード目で全員早々と失点を喫するという事態となり、リリーフ陣はますます不安定さを加速させた印象です。
もっとも、7回に今村猛がマウンドに立った時点で監督は既にヘロニモ・フランスアをセットアッパーからは完全に外れていたのでしょうが…。
事ここに至っては、これだけ層も質も低いブルペンにおいては今後、今日のように出たとこ勝負で調子の良さそうな投手を適当に抽出するという継投になってしまうのはやむを得ないでしょう。
しかし、そうである以上はやはり勝敗もまた出たとこ勝負です。
これもさほど強くないチーム故に致し方ありません。