9回戦(カープ4勝5敗)
勝利投手 井納4勝3敗
敗戦投手 九里2勝3敗
セーブ投手 三嶋1敗7セーブ
(C)-
(De)-
打点
(C)堂林②松山①
(De)嶺井①宮崎①佐野①ソト①
投手
※数字は自責点
(C)九里④-菊池保-中田-島内-薮田
(De)井納-エスコバー③-平田-パットン-石田-三嶋
先発九里は5回に崩れて5回4失点で降板もリリーフ陣は無失点。
打線は序盤拙攻も7回に連打で3点を挙げるも及ばず。
終盤に1点差に迫るも逃げ切りを許し連敗。
------------------------------------------------
今日が26歳の誕生日を迎えながら無安打だった主砲・鈴木誠也の「バースデーゲッツー」で試合終了となったこの試合。
点差だけを見れば何だか接戦を演じたように見えますが、その実は先発が試合を作れず打線も試合がほぼ決まりかけた終盤に「追いつかない程度」の反撃を見せただけ。
大差で完敗するのとはまた別の意味で典型的な弱いチームの惨敗そのもので、最下位転落したこのチームに相応しい弱さを見せつける結果となりました。
先発の九里亜連は前回の登板で7回無失点と素晴らしい好投を見せた勢いを持続する事は出来ず5回表に投手からの安打をきっかけに大崩れし5回4失点で降板。
「オセロにならないように」とは前回登板した試合の感想で書いた言葉ですが、これで前回と4試合前が好投、今回と前々回が試合を作れずとまさにオセロになってしまいました。
しかも元来、九里という投手は3試合に1試合は驚くような投球を見せる代わりに残り2試合は散々な投球を見せる程度の大変気まぐれな投手。
残念ですが、オセロだから次回は好投…という事にはなりそうもありません。
こういう展開になると弱さに拍車をかけるのが序盤にやる気のなさすら伺える程にあまりにも適当過ぎる拙攻を繰り返すだけの打線。
終盤になっておっとり刀で反撃はしたものの盛り上がったのは18打席ぶりの堂林翔太の安打が適時打となった場面程度であとは拙攻の山。
特に続く1死満塁で松山竜平の併殺崩れの間に1得点しか出来なかった事自体、このチームの打線にはもはや怖さなどないという証左でしょう。
勿論、3連覇を達成した時期のカープもどちらかといえば中盤以降の得点が多いチームではありましたが、それは今よりも打線が遥かに勝負強かった事は勿論、優秀だった投手陣あっての事なのは言うまでもありません。
それが出来ない現状ではカープは相手チームにとっては取りあえず序盤に得点を稼ぎさえすればとても楽に勝てる相手に過ぎません。
もっとも今日に関しては早々に追加点を許すと思われた「脆弱リリーフ陣」が意外にも3イニング連続でパーフェクトという活躍を見せました。
しかし、その望外な活躍も結局は、「試合を頑張った感」を演出しただけというのは何とも寂しい事です。