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カープと趣味の日記

03/06(土)○「再び異例の幕開けに」(カープ2021)

広島東洋カープ1-0東京ヤクルトスワローズ

オープン戦

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良1勝

敗戦投手 高梨1敗

セーブ投手 塹江1セーブ

 

本塁打

(C)-

(S)-

 

打点

(C)西川①

(S)-

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良-九里-塹江

(S)田口-高梨①-高橋

 

投手陣は先発大瀬良と2番手九里がそれぞれ4回無失点の投球。

打線は4回裏に西川の適時二塁打で先制も以降は得点に至らず。

最終回も塹江が抑え完封勝利で今季初のオープン戦を飾る。

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新型コロナウイルス蔓延に伴い、その開闢以来初となる数々の異例の事態に翻弄され続けた昨シーズンのプロ野球カープ

しかし、残念ながら今季に関しましてもその状況は継続され続けています。

例年多くのファンが詰めかけていて一躍キャンプ地に多くの潤いをもたらすイベントにまでなっていた春季キャンプも無観客となり、一部オープン戦も無観客の練習試合に変更されました。

また、獲得した助っ人外国人選手のうちキャンプ初日から参加できているのはケビン・クロンのみで、ドビーダス・ネバラウスカスとカイル・バードに至っては来日の見通しすら立っていない状況です。

もっともこのような状況はどの球団も大なり小なり同じですし、競技代わって一足先に開幕しているJリーグでは監督すら来日できていないチームがあると聞いています。

そんな中で12000人という旧市民球場時代の平日ナイター以上の観客を動員してのオープン戦を2年ぶりに広島で開催できたのは、やはり喜ばしい事。

同時に、私が住む場所も含めて首都圏では今後も政府の緊急事態宣言が継続され予断を許さない状況ですが、昨年同様になんとか全日程を消化できる事を祈りたいものです。

 

試合は、昨季故障によりシーズン途中でのリタイアを余儀なくされ一時は開幕ローテーション入りすら危ぶまれていた開幕投手の大瀬良大地が先発。

相手先発は、先週電撃的なトレードで移籍した直後の実戦が期せずして故郷への凱旋試合ともなった田口麗斗という大変興味深い組み合わせでしたが…4回2安打無失点といきなりの実戦にも関わらずまずまずの結果を残してくれました。

今日の試合に関してはこの大瀬良に九里亜蓮、塹江敦哉という昨季の主力ばかりが登板ですので、さほど結果を気にするのは無意味ではありますが、とにかく一安心です。

 

打線はこれまた故障の影響で春季キャンプは二軍で過ごした末に合流したばかりの西川龍馬が適時打を放つ活躍を見せてくれて安堵したファンも多いことかと思います。

もっとも、歌舞伎の顔見世興行よろしく主力を並べた今日の野手陣にとっての注目は彼のような実績のある選手ではなく新戦力であるクロンや、主力に紛れ込むようにスタメンで試合に臨んだ正随優弥に途中出場で複数回打席に立った羽月隆太郎といった若手でしょう。

その点ではチーム全体が散発6安打1得点に終わった事も含めてさほどのインパクトを残せなかった点で物足りなさが残りました。

クロンは他球団との練習試合でまったく打てない状況からやはり抜け出せず、未だに日本の野球に対応できていないようにしか見えません。

また、羽月や正随はそれぞれ1安打を放ちましたが、そもそもオープン戦での若手というのは序盤で主力を凌ぐ活躍を見せてから相手チームの主戦クラスと対戦するオープン戦終盤でそれが継続できるかを試される事で初めてレギュラー争いに立つ資格を持つものですからやはり今日の結果でその争いに名乗りを上げたとは言い難いものです。

2年ぶりかつ今季初の観客を入れての記念すべきオープン戦初戦でしたが、キャンプ中の練習試合ではさほど若手に軒並み期待出来るほどの選手が皆無という状況はオープン戦でも継続してしまうのかと不吉な予感を漂わせるものだったように私には思えます。