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カープと趣味の日記

03/27(土)○「懸念事項に挑む新人たち」(カープ2021)

広島東洋カープ4-1中日ドラゴンズ

2回戦(カープ1勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里1勝

敗戦投手 柳1敗

セーブ投手 栗林1セーブ

 

本塁打

(C)田中広輔

(D)-

 

打点

(C)田中広①鈴木①坂倉①堂林①

(D)ビシエド

 

投手

※数字は自責点

(C)九里①-森浦-塹江-栗林

(D)柳③-岡田①-鈴木-谷元-橋本

 

先発、九里は初回に先制を許すも以降は安定し6回1失点で試合を作る。

打線は初回に田中広輔先頭打者本塁打で追いつき4回裏の連打で勝ち越し。

終盤は新人二人を含む投手リレーで無失点で凌ぎ今季初勝利を飾る。

森浦がプロ入り初ホールド、栗林が球団史上18年ぶりのプロ入り初登板で初セーブを記録。

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4点差を終盤に一気にひっくり返されるという近年ではあまり例のない最悪の開幕戦を経ての本日の開幕2戦。

こういう状況だと、ファンだけでなく選手も悪い流れを引きずってしまう事が懸念されていました。

案の定というべきか九里亜蓮の立ち上がりは低調でいきなり先頭打者の大島洋平に2塁打を浴びてピンチを招くと、昨日逆転弾を放ったダヤン・ビシエドにあっさり適時打を許す苦しいもの。

正直、この時点で敗色濃厚に思えましたが…意外にもそうはなりませんでした。

オープン戦で12球団最低打率を記録しながら開幕戦は6得点とまずまずの結果を残した打線は今日も先制を許した直後に、田中広輔先頭打者本塁打で追いつくと4回裏に好投手柳裕也を捉えて鈴木誠也と昨日に続く坂倉将吾の適時打で逆転に成功する事が出来たからです。

特に鈴木誠也の適時打は芸術的とも呼べる素晴らしいもので、春先の練習試合での死球が要因で不振に陥っているように見えただけに安心したファンは多いことでしょう。

この鈴木誠也に限らずこの開幕2戦で1番~4番がいずれもこの2試合でマルチ安打と打点を記録している事は大きいと思えます。

もっとも、得点して以降の無死1塁、2塁や1死満塁などの好機で無得点はどうかと思えますが…。

 

これに加えて九里は5回以降にややバテて危ない場面が続きましたが、何とか6回まで最小失点で投げ抜いてくれました。

こうなるとあとはこのチームにとって一昨年前からの懸念事項だった「5点差でも安心できない」という終盤の継投ですが…結果的にはルーキーである森浦大輔と栗林良吏を起用して逃げ切る事となりました。

3点差かつ下位打線が相手という事で大瀬良大地が突然崩れた昨日の8回に比べれば新人を投入するのにお誂え向きと呼べる状況だった事が首脳陣にこの起用を促したと思われます。

もっとも圧倒的な結果を残したオープンとは異なり、2死から3者連続四死球でピンチを招いた森浦に関しては明らかに緊張していたようでやはり昨日の緊迫した場面で投入しなかったのは正解だったようです。

はっきり言って勝ちパターンに値する投球とは到底言えませんでしたが、初登板の緊張から解き放たれた次回以降は活躍を期待したいもの。

 

一方の栗林はしっかりと3者凡退に抑えて2003年の永川勝浩(現投手コーチ)以来18年ぶりとなる初登板初セーブを記録。

今のカープ以上に投手陣が酷かった時代のあの当時の永川も素晴らしかったものですが、それと比較すると今日の栗林はやや力強さに欠けるきらいはある一方で、変化球の多彩さやマウンドでの落ち着きぶりは感じられたので何とも対照的です。

これまた何とかこの第一歩が飛躍の機会になれば良いと思えます。