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カープと趣味の日記

5/16(水)●「それが全てのエクスキューズとは…」(カープ2021)

広島東洋カープ1-8北海道日本ハムファイターズ

3回戦(カープ1勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 伊藤4勝4敗

敗戦投手 九里5勝4敗

 

本塁打

(C)-

(F)-

 

打点

(C)野間①

(F)近藤①王③石川②渡邊①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里②-コルニエル-中田②-菊池保-高橋樹-島内

(F)伊藤-河野-井口-秋吉

 

先発九里は3回表に先制点を許すも5回投げて2失点。

打線は散発5安打で見せ場すらほとんどない低調な打棒に終始。

2番手以降のリリーフ陣が打ち込まれて試合を決められ交流戦終戦も黒星。

交流戦史上最低勝利数タイと球団史上最低勝率を更新。

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大差で勝っていた試合が雨でノーゲームとなった為に遥々1試合の為に北海道からやって来たファイターズを迎えての最終戦

交流戦最下位が確定しているカープは何とか交流戦初の連勝を目指したものの打てず守れずの試合に終始しての惨敗で結果的には交流戦11位のチームとの力の差を見せつけられた形です。

この交流戦で記録した勝率(,200)は球団史上最低で勝利数に至っては2015年のベイスターズに並ぶ歴代最低タイと、文句なしで交流戦史上最低最弱のチームとして2021年交流戦におけるカープの名は不滅のものとなる事でしょう。

 

もっとも、チーム内において球界最悪レベルのコロナウイルスクラスターが発生するという不慮の事態の影響はやはり同情すべき点でしょう。

何しろ交流戦の開幕カード含めて、実に5試合に渡って試合はおろかチーム練習すら出来ず、攻守の要が抜けた状況で交流戦前半戦を戦う事態になり、終盤に至っては9連戦という超過密日程を強いられたのですから…。

また、戻って来た主力に関してもいずれもクラスター発生前に比べるとほぼ全員のパフォーマンスが著しく低下しており、今後も復調するかどうか分かりません。

前にも書きましたが、プロのアスリートというのは通常の職業と異なり精密機械や精巧な部品が満載されたレーシングマシンと同様で少しのきっかけや綻びでパフォーマンスが大きく低下してしまうデリケートなものです。

ましてや、シーズン中に試合はおろかまともに練習すら出来ない状況を2週間前後に渡って強いられるという前代未聞の事態ですから、フィジカルは勿論、メンタル面においても重大なハンデとなっている事は否めません。

従って、このまるで球団創成期すら上回る低迷はある程度は仕方ない部分はあると改めて言えるでしょう。

 

しかし、一方でそれが全てのエクスキューズになるかどうかもまた改めて疑問です。

例えば6回表の守備。

解説者の達川光男が再三に渡って予言していた通り明らかにスクイズ狙いの相手チームに対してパスボールで1点を献上したうえで改めてスクイズも決められるという体たらく。

そういえば、このチームは以前のイーグルス戦でも連続でスクイズを決められるなどとかく今季はスクイズを決められまくっています。

はっきり言って「世界で一番スクイズを決められやすいプロ野球チーム」と呼べる代物で一体全体、どんな練習と指導をしているのか改めて疑問に思わずにはいられません。

それに加えて交流戦でチャンスを掴んだ好調の林晃汰を無意味なプラトーン起用で出場させない、延長戦がないレギュレーションかつ指名打者が使える状況で無意味に先発を引っ張ったり代打の起用が少ないなどの不可解なベンチワーク。

どちらかといえばコロナ禍で調子を落としたというより元々ダメなチームがコロナ禍で止めを刺されたと言うべきなのかもしれません。

どちらにしろ、ここ最近の試合を見る限り今季に関してはこの交流戦における史上最悪の躓きから立ち直る事は無いと断言して差し支えないかと思えます。