15回戦(カープ8勝5敗2分)
勝利投手 福谷5勝9敗
敗戦投手 森下6勝5敗
セーブ投手 R・マルティネス1敗10セーブ
(C)-
(D)渡辺勝1号①
打点
(C)-
(D)渡辺勝②A・マルティネス①
投手
※数字は自責点
(C)森下②-ケムナ①
(D)福谷-又吉-R・マルティネス
先発、森下は6安打を浴びるも7回2失点で試合を作る。
打線は3塁すら踏めない拙攻で21イニング連続の無失点。
8回裏にもケムナが一発を浴びて2試合連続完封負けを喫して3連敗。
------------------------------------------------
今夏開催されたオリンピックの野球競技において不可解な選手選考や主力投手たちの故障や不振からナショナルチームの主戦投手を務めたばかりでなく、決勝戦含めて2勝を挙げる活躍を見せて金メダル獲得に貢献し、一躍「救国の英雄」となった森下暢仁。
その後半戦最初の先発登板となる今日は、序盤に失点を喫し6回以降は完全にバテてしまったようにみえましたが、それでも7回2失点はここまで蓄積している疲労を考えれば素晴らしい内容と言えるでしょう。
下位に沈む所属チームの試合の何倍もプレッシャーがかかるオリンピックにおいて全ての試合で投げたうえでSPを上げている栗林良吏共々、そのタフネスぶりは驚異的にすら思えます。
しかし、彼にとって不幸なのは野球という競技が一人で勝てるものではないという事実です。
全く得点の気配はおろか基本的なやる気すら感じられない打線からの援護は無く奮闘しながら「凱旋登板」で敗戦を喫する事となりました。
援護の無さは今日に限った事でなく、これで90%以上を誇る驚異的なQS率を誇りながら勝率は5割程度という不条理さ。
ナショナルチームとは異なるあまりの周囲のチームメイトと自身のレベルの違いからこれからモチベーション低下をどうやって彼が防いでいくのか心配でなりません。
結局、彼の敵は相手ベンチでなく自軍のブルペンやベンチにあるという事なのでしょう。
その森下の「真の敵」はいうと…今日も得点できず、という以前に6連敗中のチーム相手に3塁すら踏めないというすさまじいばかりの拙攻。
それもその筈で3番から6番が無安打なのですから当然でしょう。
特に坂倉将吾、小園海斗、林晃汰の若くして中軸を任されている3人は長すぎる中断期間での調整に苦しんだようで、後半戦4試合は3人で僅か6安打と前半戦での勢いを失いつつあります。
また、相手先発の福谷浩司は得意だった筈のカープ戦すら勝てず両リーグ最多敗の状況だったのですが…あわや完投と思えるぐらいに完膚なきまで叩き潰されました。
こうなってしまうと当分の間は誰が相手投手でも3得点以上するのは困難なように思えます。
それは即ち大型連敗の始まりを意味するという事です。
まあ、ここまで弱いチームですから今更何が起きても驚くファンがいるとは思えませんけれども…。