終わりの見えないコロナ禍にあって、世の中と同様にまったく明るい見通しがないプロ野球と広島カープですが…。
それでも今季の春季キャンプが2月から始まります。
とはいえ、コロナウイルスの猛威は凄まじく既にカープもこれまでに選手・スタッフ含めて10人もの感染者が出てしまっていますし、キャンプ開催が予定されている沖縄県・宮崎県も感染爆発に歯止めがかかる様子はなく、今後もキャンプ中にチーム内クラスターが発生するなどして、まともに練習が出来なくなる可能性は未だ高いと言えるでしょう。
もっとも、この恐るべきウイルスの感染力の前では感染自体はどうやっても防ぐことは不可能ですからこれまで通り球団には都度都度対応していって貰い我々もその現実を粛々と受け入れるしかないかと思えます。
むしろ、未だに感染者を犯罪者のように扱う世の風潮が改まって欲しいと願うばかりです。
さて、キャンプインを間近に控えて気になるのが新戦力を含めた今季のスカッド。
だいたいこの時期に補強の雑感をして絶望に浸るのが私の恒例行事なのですが…。
現状、ドミニカ人選手たちを除いて外国人選手の入国の見込みが立たずキャンプはおろか開幕戦に間に合うかも分からない状況です。
また、それに加えて離脱する戦力についてもポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す鈴木誠也の去就もMLBでの労使交渉の決裂とそれに伴うロックアウトの影響で全く進展がなくこれまた宙ぶらりんな状況。
既に鈴木誠也はチームメイトや球団職員に退団の挨拶を終えたと報道もありましたが、現状ではMLBの労使交渉が妥結する見込みが立たずスプリングトレーニングはおろか日程の遅れにより試合数の削減も噂されるという状況にあってポスティングがまとまるのは容易な事ではないでしょう。
これは今後のキャリアが掛かっている本人は勿論ですが観客減の状況で3シーズン目を迎える事が確実で財政的に苦しい球団にとってもコロナ禍と共にまったく暗澹となる事態です。
そんな訳で春季キャンプ直前になってもチームの正式なスカッドが定まって以上は補強の良し悪しを判断する事すら今は出来ません。
まあ、いずれも我々ファンは勿論、球団にもどうにも出来ない事ですからこれまた現実を受け入れるしかないのですが…少しは明るいニュースが欲しいものです。