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カープと趣味の日記

6/2(火)○「野球の不可解さ」(カープ2022)

広島東洋カープ6-3北海道日本ハムファイターズ

3回戦(2勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里3勝3敗

敗戦投手 伊藤5勝4敗

セーブ投手 1敗11セーブ

 

本塁打

(C)-

(F)-

 

打点

(C)マクブルーム①坂倉①宇草①中村奨③

(F)野村②宇佐見①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里③-ターリー-ケムナ-森浦-栗林

(F)伊藤②-古川①-鈴木③-谷川

 

先発、九里亜蓮は再三走者を背負う投球で5回2/3で力尽きて3失点で降板。

打線は序盤から好機を活かせない拙攻も5回裏に3者連続押し出しなどで一挙6得点。

終盤は追い上げられるもリリーフ陣が無失点で抑えて4年ぶりの交流戦でのカード勝ち越し。

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打席に相手監督が立つという異例の形の始球式で始まったこの試合。

「何かの間違いでもない限りこのチームの打線が大量得点をする事は無い」とは何度かここで書いたかと思いますが…思った以上に早いうちにその「間違い」が起きてしまいました。

5回裏に打者一巡で6得点という猛攻。

しかし、その内訳は相手先発である伊藤大海の負傷項番というアクシデントに加えてそこから3者連続押し出しという形。

結果的にはその後に飛び出した中村奨成の走者一掃の適時打が試合を決める事になりましたが、基本的にはこの6得点は他力本願によるもの。

しかし、それ以前は得点の予感はしなかったうえに、得点後も全くチャンスすら作れなかった以上は、西川龍馬の打球が相手先発投手に直撃するアクシデントさえなければ普通に完封負けを喫していた事でしょう。

 

また、先発の九里亜蓮は前回ノックアウトされた雪辱を喫して気合が入っているのは良いのですが明らかな空回りで序盤から走者を背負う投球に終始した挙句、上記の大量得点の直後に痛打を連発されてあっという間に失点を喫して降板という結末。

このチームのベンチにしては珍しく早めの継投を行ったおかげで事なきを得ましたが非常に不満が残る投球でした。

このように久方ぶりの2得点以上に、交流戦では実に4年ぶりとなるカード勝ち越しこそは手に入れましたが、得点自体は相手の不運とミスに乗じただけですし、先発も試合を作れませんでした。

また、3回裏のライアン・マクブルームの浅い外野フライで3塁走者を本塁へ突入させるなど意味不明な3塁コーチの指示などを見る限り今日の勝利は単なる偶然の積み重ねでこれが明日以降の試合に繋がる事はないと思います。

 

ところで、昨日は「外野手として今後も頑張れ」と書いた中村奨成ですが、今日はベンチが何を考えたのか今季初のスタメンマスク。

あっさり相手チームにダブルスチールを決められ先制点を許すなど序盤は散々でしたが、その後はこのチームでは珍しい盗塁への捕殺を記録した他、上記の通り走者一掃の二塁打を放つなどの活躍でプロ入り後初の本拠地でのお立ち台となったのは意外でした。

どう考えても今後も捕手としての芽はないと思っていただけにこういう事があるのは今日の試合結果共々野球の不可解さと言うべきかもしれません。

まあ、今日のところはコロナ禍でチームもファンも沈んでいた時期に同じく活躍して希望を与えてくれた昨年の今頃同様に彼を称えるのが賢明でしょう。

なにしろ高校球児時代は地元ではスーパースターだった選手ですから。