8/2(火)●「祝祭の引き立て役として」(カープ2022+球場観戦記)
16回戦(12勝4敗)
勝利投手 今永5勝3敗
敗戦投手 森下8勝6敗
セーブ投手 山崎2敗21セーブ
(C)菊池涼5号①
(De)楠本3号①
打点
(C)菊池涼①秋山①
(De)今永①大和①嶺井①桑原①楠本①
投手
※数字は自責点
(C)森下⑤-薮田-松本-藤井
(De)今永②-伊勢-エスコバー-山崎
先発、森下は毎回走者を背負う乱調で立て直せず4回5失点でノックアウト。
打線は菊池涼介の本塁打で先制以降は繋がらず2得点のみに留まる。
先発が試合を作れない展開で惨敗を喫して5連敗。
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関内駅に降り立った時、駅のコンコースに飾られているベイスターズのポスターが思わず目につきました。
後列のいるファンと共に笑顔で遠くを見つめるベイスターズの選手たちというやや違和感のある写真。
最近読んだ本でこういう「遠望する視線」というのは選挙ポスターなどでよく見る手法で未来を見据えている事をアピールする目的があるというものだそうで、戦前のプロパガンダでもよく使われていたとか…。
事前に調べていなくて現地に到着してから知ったのですが、この日は「YOKOHAMA STAR NIGHT」と題して野球では大変珍しい襟付きの特別仕様ユニフォーム着用のうえで、イベントなどが行われるとの。
更には来場者全員に特別仕様のレプリカユニフォームをプレゼントという大判振る舞いで平日にも関わらず試合前からかなりの観客が詰めかけています。
私の座席の周りもほぼベイスターズファンばかり。
昨今のカープを応援していると珍しいのですが、久しぶりに圧倒的なアウェイ感を味わう事が出来ました。
試合は先発の森下暢仁が初回から全く良いところがなく4回でノックアウトと後半戦開始から続く悪い流れを断ち切る事ができませんでした。
やはりというべきか、前半戦最後の試合で100球以上投げて僅か中2日で急遽呼ばれたオールスター戦で2イニングも投げさせられた事が大きく影響しているようです。
打線も打線で先制はしたものの以降は例の如く好機は作っても決定打が出ないという拙攻。
こういう敗北を待つだけの退屈な展開になると、試合への興味が薄れていくのは仕方のない事ですが…今日は、同日にみなとみらいでも花火大会がありその轟音が試合中も声出し応援禁止の場内に鳴り響いて余計に試合に集中しにくい始末。
特にクライマックス辺りになるとあまりの轟音に一時的にプレーが中断しました。
静かな場内での試合がもはや当たり前の姿となったプロ野球ですが…意外なところで弊害があるものです。
更にいえば、直後に小園海斗が牽制アウトになるという無様極まりない姿を晒して冷笑を買う場面もありましたが…まあ、それはいいでしょう。
最終回はまるで歌舞伎役者の如く、暗転した場内からスポットライトに照らされて山崎康晃が登場するというド派手な演出の末に試合は終了。
結局、最後の最後までこの相手チームとそのファンの祝祭の引き立て役に過ぎませんでした。
試合終了後の特別イベントで賑わう場内を後にして帰路に着く足取りは重たかったのも仕方ない事です。