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カープと趣味の日記

09/29(木)●「佐々岡監督の3年間」(カープ2022)

広島東洋カープ4-5東京ヤクルトスワローズ

24回戦(8勝15敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 木澤9勝3敗

敗戦投手 ターリー2勝4敗

セーブ投手 マクガフ2勝2敗38セーブ

 

本塁打

(C)上本2号②

(S)オスナ19号③

 

打点

(C)上本②西川①坂倉①

(S)塩見①キブレハン①オスナ③

 

投手

※数字は自責点

(C)森下②-森浦-ケムナ②-ターリー①-矢崎-栗林

(S)石川④-田口-木澤-清水-マクガフ

 

先発森下は3回以降、毎回安打を浴びる不安定な投球で、6回途中2失点で降板。

打線は上本の2ランで先制し序盤に4得点も中盤以降は繋がらず。

7回表にターリーが逆転3ランを浴びて逃げ切りに失敗し2連敗。

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「負けられない試合」をことごとく落とし続け、今日の試合を待たずしてBクラスが確定する予定だったにも関わらず読売の謎の足踏みで未だにCSの可能性が残っているという事態。

それどころか、カープ含めて該当3チーム共に自力進出の可能性がないという不可解な状況もあわさって、まさに史上稀に見る激しい争い…ではなく史上最低の譲り合いと化したCS争いと呼んで良いでしょう。

個人的な都合で言えば、今季の試合観戦の予定も全て終わったのでさっさと監督の辞任記者会見でもやってくれという気持ちでしたのでこの状況は困惑しかありません。

 

しかし、そんな譲り合いの状況の中にあって我らがカープは野球の上手さはともかく、相手に道を譲る慎ましさに関しては3チームの中でも飛び抜けていたようです。

今日の対戦相手のスワローズは既に先日リーグ2連覇を成し遂げたばかりで完全に消化試合モード。

村上宗隆と塩見泰隆こそ名を連ねているものの、それ以外は若手中堅主体のスタメンで手を抜いているのは明らかでした。

にも関わらず、森下暢仁は前回前々回同様に不安定な投球を見せて結局、QSすら成し遂げられませんでした。

先制した直後の3回表以降にポコポコポコポコ安打を打たれる姿を見るにつけて、結局この疲れ切ってシーズン終盤は完全に別人になってしまった右腕が1失点で済んだのは相手が手を抜いてくれていただけだったという事です。

とはいえそれでも彼は後を受けたリリーフ陣に比べたらまだマシだったかもしれません。

なにしろその手加減してくれている相手打線に終盤にあっさり逆転を許して4点差をひっくり返される無様な姿を見せたのですから。

 

上本崇司のプロ入り10年目で初の本拠地での本塁打という意外過ぎる形で先制してその後も加点して3回までに4得点した打線も中盤以降は再三の好機を活かせないという結果ばかりが目立ちました。

特に6回裏に無死1塁2塁で一気に試合を決める機会でバントが下手クソな事が知られる会澤翼をそのままバントを試みさせて併殺打にしたり、終盤僅差なのにいつまでも松山竜平をレフトに放置したりと不可解な選手起用に嫌な予感しかしなかったのは私だけではないでしょう。

 

極端にベンチが引っ張り続ける故に無暗に球数を重ね続けてすっかり摩耗してしまった先発陣。

全く整備がされず、毎日が宝くじも同然な不安定な出たとこ勝負なリリーフ陣。

試合の要所で腰が引けた起用しか見せられない気の利かないベンチワーク。

こんなに負け続けているにも関わらず「棚からぼたもち」でCS争いをさせて貰っているにも等しいにも関わらず大惨敗を喫したこの試合には、佐々岡監督の3年間が凝縮されていると言って良いかと思います。

そして、そこから何一つ得るものはないという事も…。