21回戦(10勝10敗1分)
勝利投手 柳4勝9敗
敗戦投手 九里7勝6敗
セーブ投手 マルティネス3勝1敗30セーブ
(C)-
(D)-
打点
(C)-
(D)カリステ①後藤②
投手
※数字は自責点
(C)九里-大道-矢崎-島内②-中崎
(D)柳-フェリス-松山-マルティネス
先発九里は初回から再三のピンチを招く不安定な投球で5回1失点で降板
打線は7回裏まで3塁すら踏めない拙攻で無得点。
投手陣が耐えるも最後は島内が打ち込まれる投打で圧倒される展開でカード負け越し。
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「受け入れ難い事実」と言いましても、別に既に優勝の可能性もシーズン勝ち越しの可能性も無くなった最下位チームにカード負け越しを喫した事という意味ではありません。
正気の沙汰とは思えない炎天下でのデイゲームとなったこの試合で、先発はこれまた驚くことに前回116球も投げたにも関わらず中4日という考え難い状況での登板となった九里亜蓮。
来週末に控えた阪神との対戦に備えた措置というのは分かりますが、そうであるなら前々回に126球も投げさせたうえたいして好調でもない九里を116球も投げさせた整合性が取れません。
本人は「気にしない」とあからさまな強がりを言っていましたが案の定、初回から制球も球威もボロボロの投球で、マット・デビットソンの失策による失点のみで自責点0で5回を投げ抜けたのは奇跡としか言いようがありません。
一方で、打線は前回対戦でノーヒットノーランを喫した柳裕也相手にとりあえず安打自体は放って上辺の面目を保っただけで、結局は前回同様に全く手も足も出ませんでした。
昨日の試合で故障した西川龍馬がスタメンから外れて再び4番が不在となった打線の酷さははっきり言って今日の対戦相手が何年もカモにされている柳だったからという事だけではないでしょう。
西川や秋山将吾が抜けている状況において、本来なら打線の中軸を担う筈の坂倉将吾も会澤翼に定位置を奪われてすっかり自信を無くした弱弱しい姿ばかりが目立ちます。
4番に上本崇司を据えるなど様々な驚きの施策で何とか能力の低い打者の集まりをやり繰りやって来た今季のカープですが、さすがにここまで酷いともはや采配でどうにも出来ないでしょう。
こうなるとこれまでチームの根幹を支えてくれたブルペンがどれだけ耐えられるかという事になるのですが、そのブルペンも今日は何とか耐えてはいましたが、最後に島内颯太郎が一昨日に続いて打ち込まれてもはや心身ともに限界を超えた事実を見せつけただけでした。
島内に関しては登録抹消とまでは言わずとも栗林良吏のようにベンチ外にして休ませるなどしないと次も打ち込まれてそのままシーズン終了となりかねないほどの酷さで、改めてベンチの常識的な判断が求められます。
それにしても前回に続いて投打で圧倒された末に負け越したこのカード。
相手のドラゴンズは最下位でありチーム総得点もこれだけタレントのいないカープより100以上少ないという事ですが、投打共に現状では実力でカープの遥かに上を行くチームであると断言できるでしょう。
実際に対戦成績は辛うじて五分ですし…。
というより、読売やベイスターズはどうやってこんな強いチームに勝ち越せているのか?
全く持って「受け入れ難い事実」です。