1回戦(1敗)
勝利投手 ウェンデルケン1勝
敗戦投手 島内1敗
セーブ投手 森原1セーブ
(C)-
(De)渡会1号③
打点
(C)堂林①坂倉①レイノルズ①
(De)渡会③大和①
投手
※数字は自責点
(C)九里③-島内①
(De)東③-ウェンデルケン-森原
先発九里は3回裏に同点弾を浴びるも7回まで投げ抜き3失点。
打線は3回表に堂林の適時打などで3点を先制も以降は繋がらず。
8回裏に島内が勝ち越しを許して開幕戦を落とす。
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朝から春の嵐と呼ぶには激し過ぎる風雨に曝されながら午後は打って変わって好天に恵まれた関東地方で3カード全てが開催される事となった今季のセ・リーグの開幕戦。
そのうちの一つを横浜で戦う事になったカープですが…結果は今日の空模様のように雨のち晴れとはいきませんでしたし、むしろおおかたの予想通り今季の困難さを感じさせただけでした。
自身キャリア初の開幕投手となった九里亜蓮は最初の2イニングをパーフェクト投球で抑えるという良い立ち上がり。
それだけに打線が集中打で先制点を挙げた直後にジェイク・シャイナーのまずい守備があったとはいえ新人、渡会隆輝に起死回生の同点3ランを浴びたのは痛恨でした。
以降、終盤に崩れて最終的に7安打を浴びながら何とか粘って試合を作っただけに猶更です。
まあ、あの同点弾に関しては横浜球団としては実に60年ぶりとなる新人で開幕戦での本塁打が打った相手打者を称えるしかないでしょう。
秋山将吾が間に合わず外野に上本崇司、田村俊介に何と開幕4番で堂林翔太と冗談のようなメンバーが並んだ打線は昨年、リーグ最多勝に輝いた好投手東克樹相手に3回表にその堂林が適時打を放つと5連打で3得点と予想外の活躍。
小園海斗が猛打賞を記録するなど菊池涼介、上本崇司、小園の上位打者3人が機能してくれたのが大きかったかと思えます。
また、過大過ぎる期待を背負って開幕スタメンを得た田村俊介は4打席4三振と期待外れだった一方で、オープン戦の低調さから開幕二軍スタートもあり得たシャイナーとマット・レイノルズはそれぞれ来日初安打と初打点と実力の割にはまずまずのスタートを切りました。
しかし、以降は立ち直った相手投手陣に手も足も出ず6回以降は一人たりとも走者を出せず試合全体から見るとオープン戦からの拙攻は相変わらず。
加えて今日の10安打のうち長打はシャイナーによる二塁打のみで一発を打てる選手が居並ぶ相手打線とは大きく見劣りします。
同じ序盤の3得点でもこちらが爪に火を点すようにコツコツと安打を重ねた何とか得た得点である一方で向こうは俊英による華麗極まりない一振り。
上記の通り今日は過大な期待に負けて4三振に終わった田村ばかり注目していた我々は「本当の意味での天才」とは何なのかを思い知らされた次第です。
才能の差とは何とも残酷です。
加えて昨年は球団史上初の島内颯太郎が奮わなかったオープン戦での不安を打ち消せないままに勝ち越しをあっさり許しての敗戦。
昨年は迫力のない打線の一方で驚異的な粘りで勝利を何とか重ねて来たチームでしたが、開幕戦からそれが崩れたかのよう。
こうして現実を知る旅路が始まりました。
一体どれだけのファンが最後までついて来られるでしょうか。