吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

03/31(日)○「アドゥワ!君はまだ輝いている!!」(カープ2024)

横浜DeNAベイスターズ1-5広島東洋カープ

3回戦(カープ1勝2敗)

横浜スタジアム

 

勝利投手 アドゥワ1勝

敗戦投手 大貫1敗

 

本塁打

(C)田中1号③

(De)-

 

打点

(C)田村①田中①坂倉①

(De)宮崎①

 

投手

※数字は自責点

(C)アドゥワ①-益田-矢崎-島内-栗林

(De)大貫②-ウィック-上茶谷-石川

 

先発アドゥワは初回に失点を喫し被安打3四死球ながら粘って5回1失点。

打線は3回表に田中広輔本塁打で勝ち越すと8回表に相手のエラーで追加点。

6回以降はリリーフ陣が無失点で抑えて逃げ切り今季初勝利を飾る。

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昨日に続いて向かった横浜スタジアム崎陽軒のシウマイ炒飯を食べながら、憮然とした気持ちとなりました。

それは勿論、炒飯が思った以上に容器が小さかったからという事ではなく、行きの電車の中で見た昨日の試合でジェイク・シャイナーが右中指の剥離骨折で、マット・レイノルズが右肩痛の再発でそれぞれ登録抹消というニュースによるもの。

元々、オープン戦から両者とも日本のプロ野球に対応できない事は明らかでお荷物としか思えない選手ではありましたが、開幕カードが終わらないうちに離脱など聞いた事がありませんし、もはや編成部門の不祥事と呼んで良い醜聞としか言いようがありません。

彼らの姿を一軍で見る事は恐らくも二度とないでしょうが、事はそれに限らず近年の助っ人のあまりの酷さから見る目の無さを露呈している駐米スカウト陣の来季の契約を見直すべきとすら思えてきます。

あ、ちなみに炒飯については美味しかったですし、球場で食べるならあれぐらいのサイズが丁度良いような気もします。

 

そういう訳で期せずして純国産となりもはや長打を半ば捨てたも同然のスタメンを組まざるを得なくなった状況での試合。

一方、そういう状況にあって先発を務めたのは実に5年ぶりとなる先発マウンドとなったアドゥワ誠とあってはっきり言って惨敗した昨日以上に一方的な展開が予想されました。

アドゥワは初回に初回にいきなり長打で失点を喫すると、四死球も重なり二死満塁のピンチを招くなど試合を壊すのが時間の問題のような投球。

5イニングで4四死球という結果からも分かる通り制球も苦しく、捕手の坂倉将吾が構えたミット通りにボールがいかない場面が多々ありましたし、そのことごとくがシュート回転していたように見えましたが…。

かえってそれが好調な相手打者達の打ちそこないを誘発したように思えました。

とにかくアドゥワが、半ば奇跡的に最少失点のまま5回まで投げ抜いた後は益田武尚、矢崎拓也、島内颯太郎、栗林良吏が6回以降で完封リレー。

何とかリードを最後まで守り抜くことが出来たのは何よりです。

これでアドゥワは昨年の4年ぶりの勝利に続いて、今日は実に5年ぶりとなる先発としての勝利。

まだビールかけにも参加できない高卒2年目でミドルリリーフとしてチームのリーグ優勝に貢献し、以降は先発ローテーションにも入り将来を嘱望されながら右ひじの故障で丸3シーズン1軍登板なしで半ば戦力外候補だった状況からの1勝。

ヒーローインタビューでは何かにつけて「良かったです」しか言わない淡々とした受け応えからは想像も出来ない苦難の道を乗り越えた形です。

本当に感動しましたし、スタンド彼のヒーローインタビューを見ながら涙したのは私だけではなかったでしょう。

結局、チームは開幕3連敗こそ免れたものの攻守で問題を抱えている事を改めて露呈しましたし、今日は田中広輔の起死回生に一発で勝ち越した以外はまともな得点がなく相手の考えられないようなエラーから追加点をプレゼントして貰った打線は、今のスカッドでどうやって1年間戦い抜くのか分からない程の惨状ですが…。

何はともあれ今宵ばかりはアドゥワの5年ぶりの輝きに乾杯です。

アドゥワ誠、君はまだ輝いている!!